2013年10月27日日曜日

自律神経を整える片鼻呼吸法

以前の記事でヨガの呼吸法を練習することの大切さと、ブラマリー呼吸(ハチの呼吸)について書きました。今日は片鼻呼吸法に付いて書きます。

殆どの人が一日のある一定の時間片側の鼻から呼吸をして、またある一定に時間反対の鼻から呼吸をします。(Yoga as Medicine 62ページ参照)今では右の鼻から呼吸することで交感神経が活性化され、左の鼻で呼吸することが副交感神経を活性化することが解明されてきています。

これとほぼ同じことが実は昔のヨギの本にも書かれています。左の鼻腔(イダ)は女性、月、冷却を象徴し、右の鼻腔は筋肉、太陽、加熱を表します。

現代社会では多くの人がこの自律神経系を崩していて、交感神経が優位になっています。 少数の人は副交感神経が緊張し、慢性疲労症候群に悩まされています。

片鼻呼吸法を試したことがなくても、写真でみたことが有るでしょう。大抵の場合右手の親指で右の鼻腔を抑え、薬指で左の鼻腔を押えます。しかし意外と難しいものです。そんな時は実際に指は使わずに想像力を高めながら「なんちゃって片鼻呼吸」をすれば良いのです。とても簡単で効果は絶大、ヨガの初心者にはもってこいの練習法です。

これを練習するには瞑想時の姿勢を整えてあげると良いでしょう。リラックスして座り腰は自然なカーブを保ち、脱力してゆったりとした呼吸何度か繰り返します。最初は左の鼻から息を吸い、右の鼻から息を吐きます。次は右の鼻から息を吸い、左の鼻から息を吐きます。そして繰り返します。

呼吸法の練習に慣れていなければ、最初は1分程度で十分でしょう。そして時間があれば、瞑想も練習しましょう。この片鼻呼吸(ナディショダナ)の練習は、心と身体を鎮め、瞑想に集中するマインドを整えてくれるぴったりの練習だと言われています。

もしあなたが、アサナを練習するヨギでこの呼吸法と瞑想を省略しがちなら、この先2週間、2分の片鼻呼吸と3分の静かに座る時間(瞑想)を食事の前(どの食事の時間でも)に持ってみて下さい。その効果にはきっと目を見張るものがあるでしょう。




by Timothy McCall

This article originally appeared in English on the “Yoga for Healthy Aging" blog.
Yoga for Healthy Aging

For more information about Timothy McCall, see http://www.drmccall.com

Translated by Kyoko Hiraga

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